明日へのラプソディ

「だって、私達もうすぐ34よ。男は自分の事は棚に上げて、いつまでたっても若いのが好きだから、イケメンの人はそれだけで若い子が寄ってくるから、20代の子には勝てないでしょ」

「まぁね」

「じゃあ、不細工な男ならまだ可能性あるような気がするでしょ?」

「うん」

「ところが、いまどきの子はしっかりしてるから、不細工でもお金持ってるおじ様とかにもガンガン寄ってくのよね。そうなるとやっぱり男は若いのが好きだから、負けちゃうよね」

「そうかぁ」

「て、なると、残ってるのはお金のない不細工なおじさんって事になるけど、どう?それでも結婚したい?」

「…私の理想と真逆じゃん」

「でしょ?よって、哉子は結婚出来ない」

「…」

はぁ〜。これが現実かぁ。

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