明日へのラプソディ
「だいたい、哉子は理想が高すぎるのよ」
「そうかなぁ」
「未だに心のどこかで、しゅうちゃんみたいな人と出会えるかもっとか、思ってるんじゃないの?」
「そうだっ」
「ね」
「あ、違う、違う。みたいな人じゃなくって、しゅうちゃんに会ったのよ」
「へ?」
「本物に」
「…またまたぁ。結婚の事考え過ぎて幻影でも見たんじゃないの?」
「本物だって。会社の後輩の子が調べてくれてさ。今、しゅうちゃん、バーのオーナーやってて」
「へ〜」
「行ったら会えるかも知れないって言うから2人で行ってみたねよ」
「いたの?」
「いた」
「ど、どうだった?かっこよかった?」
「もうめちゃくちゃかっこよかったぁ」