明日へのラプソディ

そして、いよいよ、HigherFlyのファンミーティングのイベントの日がやって来た。

「香山さ〜ん、まだ着かないの〜」

「主任、今日はノゾミンです」

「ノゾミン、まだ着かないの〜」

「もう少しです」

「結構、遠くでやるんだねぇ」

ファンミーティングがどこである会場までどうやって行くかとかは、全てノゾミンにお任せしてたので、正直、私は何処に行くんだか知らないまま電車に乗っている。

「あ、主任、次で降りますよ」

「了解」

ノゾミンに言われるがままに電車を降りて、駅を出る。

「ここから10分ぐらい歩きます」

「は〜い」

歩いていると同じ道を行く人たちが若い女の子たちばかりだということに気付いた。

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