明日へのラプソディ
「皆、同じ所に行くんだろうね」
「恐らく」
約10分歩いた頃、目指す会場らしき建物が見えてきた。
「あそこ?」
「そうですね」
会場に近づくと、益々若い女の子たちが増えてきた。と、会場前の脇に、ボードを持って立ってる女の子たちがいるのが目に入った。
「何あれ?」
「さぁ?」
会場に近づくにつれて、ボードの文字が読めた。
『私とペアを組んで下さい』
「一人で来る当選者の人に、一緒に連れて入って貰おうって、事ですね」
「あ、なるほど」
落書き帳や、スケッチブック、はたまた小さなメモ用紙と掲げている紙の違いはあれど、書いてある内容は、ほぼ同じだった。