明日へのラプソディ
そんな私の質問に、彼女は少し考えてから、答えてくれた。
「…それでも、きっとどこかで頑張ってるはずのこうくんを心のどこかで応援してると思います」
そう言う彼女は少し照れたようにはにかんだ。
「…あの、失礼ついでにお伺いしますけど。恐らく、私、同世代だと思うんですが、ご結婚は?あ、私はしてないんですけど…」
「私もです」
「…彼氏は?あ〜、私はいないんですけど」
「フッ。私もいませんよ。今は気が済むまでしっかりこうくん応援しようと思ってます」
「…そうですか」
よしっ、決めた。
「一緒に来て下さい」
「え?」
驚く彼女の手首を掴んでノゾミンの所に戻った。