明日へのラプソディ

「ノゾミン」

「主任、何処に…って、この方は?」

「携帯電話があれば私がいなくても入れるんでしょ?」

「ええ、それはそうですけど」

「じゃあ、はい」

鞄から、携帯電話を取り出してノゾミンに手渡した。

「え?」

「い、いいんですか?」

ノゾミン以上に、こうくんファンの彼女が驚いて目を見開いてこっちを見ていた。

「いいんです。私、それ程HigherFlyのファンってわけじゃないし、あなたが来てくれた方が、きっとこうくんも喜ぶはずですから」

「主任、本当にいいんですか?甲斐くんも来てるかも知れませんよ」

「ん〜、そうかもね」

でも。

< 202 / 349 >

この作品をシェア

pagetop