明日へのラプソディ
「…」
「まぁ、きっと他の会社もこの話は持ちこまれてるだろうから、お見合いしたからって、すぐ話が結婚てなるわけじゃないだろうし。僕としても、主任にドバイに行かれては困るからね。だから、ま、会社通しの接待的な気持ちで行ってくれればいいから」
「接待ですかぁ…」
「もちろん、二人が意気投合すれば、結婚って事になるかもしれないが、それはまぁ、先の話で。とりあえず、水曜日、行ってくれよ。な、頼む」
と、課長は、今度は両手をテーブルに置いて、私にツムジが見える程頭を下げた。
「あ〜、そんな事しないでください」
と、言うと、ガバッ頭を上げた課長は身を乗り出すように私を見た。
「じゃ、行ってくれるんだね?」