明日へのラプソディ

あの時甲斐くんは、どういうつもりで、私の夢を中断してなんて言ったんだろう。

「主任っ!」

「…あ?はいっ」

呼ばれた方を見ると入口のドアを開けた状態で香山さんが立っていた。

「ん?どした?」

「課長が、早く戻って仕事しないと今日中に資料出来ないぞって伝えて来いって」

「あっ!そうだった」

それから、とにかく資料を作る事に集中して、松本さんの続きの仕事を終わらせて、バタバタと急いでアパートに帰り、寝る準備をしてから、ホッと一息つくと、再び、甲斐くんの顔が浮かんできた。

「今頃、どうしてるのかなぁ」

< 242 / 349 >

この作品をシェア

pagetop