明日へのラプソディ
思い悩んでいると、何気につけていたテレビから、
『さて、今週もフローラル波子先生の人生相談の時間がやってきました』
との音声が耳に入ってきて、テレビを見た。
『こんばんは、先生、今日も迷える子羊ちゃんたちのお悩みにズバッと答えてくださいね』
『ええ、もちろんです。宜しくお願いします』
『フローラル波子先生』と呼ばれたその女性は、占い師か霊能力者かわかんないけど、黒目がちな大きな目をギラギラさせた恐らく60歳ぐらいの女性だった。
『では、最初のお悩みです』
フローラルさんと、椅子を向き合わせて座っている、スーツを着た男性司会者が、1枚の紙を読みはじめた。