明日へのラプソディ
『まず、この方は、嘘をついていますね』
『え?嘘ですか?どの辺りが嘘だと?』
『彼と結婚出来ると思ってないというところですね』
『え?ということは、この彼女は』
『そのアイドルの彼と結婚出来る奇跡があるかもしれないって思ってますね』
「…」
『は〜、そうですか?波子先生にはそう思えますか?』
『まぁ、そんな言い方してズルイわね、あなた』
『え?ズルイですか?』
『この文章100人が読んだら、100人とも、この人が身の程知らずのずーずーしい女だってわかるじゃありませんか』
「…」
『つまり、彼女は、アイドル好きというだけじゃなく、本気でその10歳も下のアイドルに恋をしていると?』