明日へのラプソディ
『そうですね』
『でも、恋をするのはいい事なんじゃないですか?』
『もちろん、いい事ですよ。ただ、ここで問題なのは、身の程知らずだって事です』
「…」
『どんな風に?』
『じゃあ、ハッキリ言わせて頂きますよ』
『はい、お願いします』
「…」
『この女の人は、おそらく普通で平凡、いえ、もしかしたら、陰気で暗い雰囲気の35歳の女性ですよ。それが若くてカッコイイアイドルをいくら好きになったところで、彼にとっては、ただ単に、CDや、グッズを買ってくれるファンでしかないんですよ』
「…」
『ファンとして応援してあげるのは、趣味の範囲ですから、いいと思いますよ。相手も喜んでくれます』