明日へのラプソディ
4度目の偶然到来

フローラル波子先生の有り難いお言葉?を聞いてから、香山さんみたいにアイドルマニアを楽しんでる歳じゃないって事を痛烈に感じさせられたまま、水曜日は、すぐにやってきた。

「お昼行ってきまぁす」

松本さんの声を合図に昼休みがやってきた。

「う、うんっ」

課長は咳ばらいをすると、

「町田主任」

と、私に呼び掛けた。

「はい」

「今日は、現地から直帰して大丈夫だから」

「はい」

「とりあえず、待ち合わせに遅刻だけは、しないように、宜しく頼むよ」

「はい」

私は課長に返事をして、鞄を持って立ち上がった。

「主任、どっか出掛けるんですか?」

課長との不審な会話に香山さんが不可解そうに立ち上がった私を見上げて問い掛けてきた。

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