明日へのラプソディ

「あ、はい。午前中は仕事をして、そのままこちらに参りましたので、仕事着で申し訳ありません」

「いや、全然気にする必要はないよ。僕も仕事の途中だし、僕は服で人を判断したりしないから」

「ありがとうございます」

「町田さん」

「はい」

「なんか、固いなぁ。お見合い初めて?」

うっ、お見合いって言葉出さないでよっ。甲斐くんに聞こえてませんように…。

「は、はい」

「ま、リラックスして。敬語なんて使わなくていいから」

「あ、でも…」

「町田さんが優秀な人材だという事は聞いてます。だけど、今日はプライベートだから、ね」

「恐れ入ります」

< 261 / 349 >

この作品をシェア

pagetop