明日へのラプソディ
「縁がなかったもので…」
「縁ねぇ」
なんか、疑わしい顔してる。私の欠点探そうとしてるのかなぁ。
『じゃ、時間があまりないけど、2曲、あさってまでに書き上がるかな』
『はい、ストックしてる物もあるので大丈夫と思います』
『あ、そう。ストックしてるんなら、2曲と言わずに、出せるだけ出してくれよ。その中から皆で選ぼう』
『はい』
『最初が肝心だからな。ファーストアルバムでコケる訳にはいかないぞ』
『はい』
後ろから聞こえた『ファーストアルバム』と言う言葉に、身体が勝手に反応して、身体がビクンっと動いてしまった。
「寒い?冷房切って貰おうか?」
「あ、いえ大丈夫です。すみません」