明日へのラプソディ
『ちゃんと正座して見た?』
「もちろん」
『またまたぁ』
「ホントだって」
『またまたぁ』
「正座して、拝みながら見てたんだから」
『ホントに?』
「あ、ゴメン。拝んではない」
『フッ。なんかさぁ』
「ん?」
『久しぶりに声聞けたのに、しょうもない会話だなぁ』
「そだね。じゃ、なんか、いい事言ってよ」
『いい事?』
「うん。足の裏が痒くなるような甘い言葉とか」
『足の裏って…』
「あっ!」
『ん?』
「今、また流れたよっ、CM」
『正座した?』
「…してない」
『ダメじゃん』
「不意打ちだもん」