明日へのラプソディ
『…悪くない』
「…」
『俺もそろそろあんたの顔見たいと思ってたから』
「…またまたぁ」
『ホントだって』
「またまたぁ」
『会いた過ぎて夢に出てくるぐらい』
「え?」
『あ、ゴメン。夢には出てきてない』
「フッ。しょうもない会話」
『だな』
「…忙しいんでしょ?」
『ああ、まぁ…』
「今が、頑張り時だもんね」
『…ああ』
「大丈夫よ、私」
『ん?』
「だから、悔いのないようにね」
『おう。…ありがと』
「でも、時間があったら電話ぐらいしてよね」
『ああ。あん…』
「ん?」
『…哉…子も』
「…」
『遠慮せずに。…たまには、…電話してこいよ』
「フフッ」
『笑うなよ』
「ゴメン。…ありがとね」