明日へのラプソディ

よし、決めた。『Noise』行ってみよう。久しぶりすぎて、緊張しちゃうなぁ〜、きっと。…やっぱ、優子んちにしとこうかなぁ。迷いながら駅まで歩き、ホームにスッと入ってきて思わず乗り込んだのは、『Noise』方向の電車だった。

「…来ちゃった」

『Noise』の扉には『OPEN』の掛札が掛かっている。

「ちょっと、すみません」

扉の前に立っていると、後ろから女の人から声をかけられた。

「あ、すみません」

急いで避けると後ろにいた女の人は2人連れで、『Noise』の扉を開けて入っていく。開いた扉の隙間から、中を覗き見ると、中には既にカウンター席に座っている男の人が2、3人座っているのが見えた。

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