明日へのラプソディ

前方のメインステージでしばらく歌った後、4人は花道を通って真ん中のステージまでやって来た。おお〜、近づいてきたぁ〜。でも、まだ目線が合う距離じゃないな。それにしても若い二人はパンフレットで見るよりも綺麗な顔してるなぁ。今時の子はすごいなぁ。手足も長くてスラッとしてるし、少女マンガ越えてない?これなら、1万人ぐらいすぐ集まっちゃうね。それにしても、なかなかこっち来ないなぁ。
と、思った矢先、歌いながら若いイケメン2人がこっちの花道に向かって走り出してきた。

「キャーーーっ!」

その行動にこっち方面の席にいるファンが待ってましたとばかりに一斉に奇声を発した。2人は満面な笑みを左右に振り撒きながら手を振りつつバックステージへたどり着く。

< 51 / 349 >

この作品をシェア

pagetop