明日へのラプソディ

大いに盛り上がったライブが終わり、まだ余韻に浸ってたくて出たくなかったけどそんな事は許されないので渋々会場を出た。だけどやっぱり直ぐに帰る気になれなくて、会場を出てすぐの所で優子と今見終えたばかりのライブの話をずっとしていて、気付けば回りに人は誰もいなくなっていた。

「そういえばさぁ、あのバラード、いい曲だったよね」

って、優子。

「あ〜、あのピアノの子が出て来た曲でしょ?」

「うん。あれって、CityNoiseの曲じゃないよね?」

「うん、初めて聴いたもん。新曲かなぁ」

「ノリノリの曲はもちろんいいけど、ああいうのもキュ〜ンとしちゃった」

「うん、うん。キュ〜ンとしちゃったね〜」

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