明日へのラプソディ
「キュ〜ンとしちゃったんだ?」
って、不意に男だか女だかわかんない声が後ろからして、驚いて私と優子は弾かれたように1歩前に出てから、バッ!と振り返った。が、暗くて誰がいるのかはハッキリわからない。
「そんなに驚かなくってもいいじゃん。お姉さんたち、CityNoise待ってんの?」
「え?」
話しかけてきた人恐る恐るを良く見ると、少年がそこにいた。
「あっ!さっきのピアノの…」
って、優子。
「CityNoise待ってんの?」
さっきは全然気にしてなかったから気づかなかったけど、どうやら中3の少年はまだイマイチ声変わりしてないらしい。可愛らしい声で再びくったくなく話しかけてきた。