明日へのラプソディ

…まぁ、一応…。

「ってか、しゅうちゃんってまだ、独身なんですか?」

「ん?…さぁ?」

「主任も知らないんですね。なんか、そこは調べても謎のままだったんですよね〜」

「まぁ。普通に考えて、結婚してる、かもね…」

「もう、落ち込まないで下さいよ、主任」

「べ、別に落ち込んでなんかないわよ」

「いや、明らかにテンション下がってますって。ますますから揚げ掴めなくなってるじゃないですか」

「…」

「ま、あんまり期待せずにいきましょうね」

と、ニッコリ笑って、香山さんはから揚げを箸で摘んで口にほうり込んだ。

「…そだね」

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