明日へのラプソディ
すると、隣から耳を疑う香山さんの声がした。
「あの、元CityNoiseの岡林さんですよね?」
嘘ぉ〜っ!いきなり〜聞く〜っ!?予想外の余りの衝撃に、さっきのシークヮーサー酎ハイがブワーっと一気に頭に上って来てクラッと目眩に襲われた。
「ははっ。君、若いのにCityNoise知ってるんだ」
って、男の人の優しい声。………間違えるはずない。絶対『しゅうちゃん』だ。
「はい。主任が岡林さんの大ファンで、ずっと話聞いてましたから。ねっ、主任」
っ!!!!!
ばっばっばっ馬鹿じゃないのーっ!香山〜っ。
「ん?主任?」
香山さんが何の悪気もない顔でこっちを見たのが俯き加減にしていて、まともに顔を見なくても雰囲気でわかった。