白と黒。時々、水色。
見られた
見られてしまった
…もうお嫁にいけない…
いえ、もう縁談は決まっているのだけど…
でも、この人、とても綺麗…
黒い髪に驚くほど白いはだ。
整った顔立ちで吸い込まれそうなほど透き通る黒い瞳。
そして、黒い服に黒い靴。
とにかく、黒い。
パチリ
(あ、目があった)
その男の人も、とても驚いているようだった。
目があったのは一瞬だったのだろうが、私にとっては永遠のような長さだった。
今、きっと私はとても赤面していることだろう。