…だけど、どうしても
そこを撫で上げる指を止めずに、何度も、何度も。
「好きだ…花乃……」
好きだ、好きだ、好きだ…
やっと言えるといわんばかりに。
ずっと言いたくて言いたくてたまらなかったといわんばかりに…
刺激が強すぎて、熱いのか、痛いのか、私は本能で身をよじりかけるけれど、彼はそれを許してくれず、膝で私の身体を押さえ込んで、指を止めてはくれなくて、私は受け止めきれないほどの快楽に襲われ続ける。
「あ、あ、だめ、あっ…あっ…!!」
涙が滲んで目尻を伝っていくと、彼がそれを舐めて、瞼にキスをする。
「はっ…、んっ、ああっ…」
どうすればいいの。こんなの、耐えられない。
だけど彼はやめてくれない。
もう、どうにかなってしまう…!!
「あっ、あああっ…!!」
私を強制的に絶頂に導くと、休む間もなく、彼は私の脚を広げ、硬く膨れ上がったその熱で、私を貫いた。
「んああああっ…!!」
腰が大きく反り上がる。
「うっ、く…」
彼が私の腰を押さえつけて長い睫毛を震わせて呻く。
狭い後部座席で、無理な体勢で、それでも彼は容赦なく、私をえぐるように腰を動かす。
打ち続ける彼の力強さに全てをさらわれ、私はもう自分がどんな声を上げているのか、自分の手が何処に触れているのか、何もわからなくなる。
なんて、性急な…
私たちは汗と雨を混じらせ、湿気と熱に満ちた空気の中で声を上げ、呻きながら、無我夢中で絡まり合って、一体となりながら激しく昇りつめていった。