…だけど、どうしても
シャツのボタンをいくつか外し、俺の胸板に手のひらと指で直接触れてくる。
生理的に欲望が引き起こされるが、俺は花乃を押し戻して言う。
「今、そんなことしなくていい。」
「どうして? 私、もう平気よ。」
「平気じゃないだろ、さっきまであんな真っ白な顔して…おいっ」
信じられない。俺の言葉を遮るように、花乃が俺の下半身に手を伸ばし、股間を撫で上げた。
こんなことは初めてだ。明らかに誘惑している。
俺がまた何か言う前に屈み、キスで唇を塞いでくる。俺が何度も花乃にした手だ。まさかやり返される日が来るなんて。
思わず、キスに応えてしまう。顎を上げ、初めて花乃から差し込まれた舌に舌を濃密に絡み合わせる。次第にのめり込んで貪るのは俺の方だ。花乃がベルトの金具を外し、固くなり始めたそこを服の上から、手のあらゆる部分を使いながらさすり続けている。
花乃の唇を夢中になって追い、腰を浮かせた隙に、花乃があっさりとスラックスと下着をずり下げた。
「…駄目だ。やめろ。」
俺は理性を取り戻してキスを中断する。
花乃はなまめかしい笑みを浮かべて、ソファから降りて俺の前にしゃがみ込むと、あろうことか、俺のものを取り出し、口にくわえた。
「…馬鹿っ!」
不意打ちの快感に一瞬身体の力が抜けてしまう。
短く叫び、花乃の頭に手を伸ばすとそのまま手で捕まえられ、あやしく指を絡ませられた。
「そんなこと、しなくていい…花乃っ」
花乃は構わず俺のものを吸い上げ、舐め回す。どんどん硬くなってしまう。まずい。
「花乃、やめろっ…」
一旦口を離し、花乃は、俺を見上げる。そして、俺の目を見ながら、舌を出し、見せつけるように丁寧にそれを舐め始める…
「…うっ」