大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
龍生が怖すぎる顔を近づけてきた。


つりあがった三白眼の迫力は、ただごとじゃない。


あたしは嘘もごまかしも言えるわけがなく。



「た、高田くんと一緒に学校に来て………」


「それで?」


「えーと、いろんな話を………」


「どんな話だよ?」


「えっ? えーと」


「答えろ!」



龍生が怒鳴るように言った。


もう、なんでそんな怒ってるわけ?



「に、日曜に、遊びに行こう的な?」



なぜか疑問形になってしまった。


龍生の眉間に深いしわが刻まれる。



「………遊びに、だとお?

まさか、二人でか!!」



「は、はい………」



思わず正直に答えた瞬間、龍生の顔がさっと歪んだ。




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