大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「………なつかしいなぁ」
あたしはベッドから降りると、机の引き出しを開けた。
大事なものをしまってある、二段目の引き出し。
そこから、一枚の写真をとりだす。
龍生がくれたたんぽぽの花をガラスのコップに生けて、記念の写真を撮っていたのだ。
そういえば、引っ越してからしばらくはなかなか気のおけない友達ができなくて。
なんとなく龍生のことを思い出して、この写真を眺めていた。
龍生はあたしのことを連れ回して、好き勝手なことばかりやっていたけど、
あたしにとっては、一番長い時間を共に過ごした存在だったから。
龍生と話したいな、と何度も思った。
でも、あのころはケータイも持っていなかったし、家に電話をかけるのは、なんとなく気恥ずかしくて。
いつもいつも龍生があたしに会いに来ていて、あたしのほうからコンタクトをとったことはなかったのだと、離れてから気がついたのだ。
そんなことも、新しい生活に慣れていくうちに、すっかり忘れていた。
あたしはベッドから降りると、机の引き出しを開けた。
大事なものをしまってある、二段目の引き出し。
そこから、一枚の写真をとりだす。
龍生がくれたたんぽぽの花をガラスのコップに生けて、記念の写真を撮っていたのだ。
そういえば、引っ越してからしばらくはなかなか気のおけない友達ができなくて。
なんとなく龍生のことを思い出して、この写真を眺めていた。
龍生はあたしのことを連れ回して、好き勝手なことばかりやっていたけど、
あたしにとっては、一番長い時間を共に過ごした存在だったから。
龍生と話したいな、と何度も思った。
でも、あのころはケータイも持っていなかったし、家に電話をかけるのは、なんとなく気恥ずかしくて。
いつもいつも龍生があたしに会いに来ていて、あたしのほうからコンタクトをとったことはなかったのだと、離れてから気がついたのだ。
そんなことも、新しい生活に慣れていくうちに、すっかり忘れていた。