大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
―――うわ。

いやな顔………。


ぞくりとした。



つんつん頭は自分の精算を終えたあと、レジにかごを差し出したあたしに、


「外で待ってるよー、マリナちゃん♪」


と猫なで声で言って外に出ていった。



………ど、どうしよ。

すごーくいやな感じ。


外に出たくない!


でも、出ないと帰れないし………。



なんとか適当にあしらって、さっさと学校に戻ろう。




「遅かったじゃーん、マリナちゃん」


「………あはは、すみませーん」



たぶん、はたから見たら、待ち合わせをしていた二人にしか見えないだろう。



「おい、こっちこっち」



つんつん頭が向こうにむかって手招きをすると、この前のロン毛がやってきた。



「あっ、マジだ! マジで赤川のオンナじゃん!」


「だろ? 俺らずっとキミを探してたんだぜー、マリナちゃーん」




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