大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
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高校生になったら。
毎朝、電車で通学して。
学校に行く前にコンビニでお菓子を買っちゃったりして。
そのお菓子を休み時間にクラスメイトと交換したりして。
部活の帰りに友達とマックに行って。
100円マック一個で何時間も居座って、だらだらと女子トークしたりして。
毎朝同じ時間の電車の同じ車両に乗り合わせる爽やかな男の子が、かっこいいな、なんて気になっていて。
でも話しかけるなんて無理無理!って思ってたのに、ある日突然、「君のこと、いつも見てたんだ」なんて声をかけられちゃったりして。
「実は、私も……」ってどきどきしながら答えたら、「まじで? やべ、嬉しい!」なんて胸キュンな展開になって。
それからは毎日、みんなより少し早い時間の電車に乗って、二人きりの車両でこっそり手を繋いで座ったりしちゃって。
…………みたいなね、
バラ色の高校ライフを夢見ていたわけよ、あたしは。