大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「おい、それ、うまそうだな。
俺に寄越せ! 早く!」
龍生が当たり前のように要求してきたのは、あたしのお弁当に入っている玉子焼き。
お昼休み開始のチャイムと同時に拉致されたあたしは、ひと気のない最上階の階段の踊り場まで無理やり連れて来られて、
嫌々ながら龍生と肩を並べて昼食を食べているのだ。
隣にどっかりと腰を下ろした龍生は、コンビニのパンをむしゃむしゃと頬張っていたけど、
いきなりあたしの弁当を覗き込んできて、玉子焼きをつかみとろうとしたのである。
驚いたあたしはさっと弁当箱を横にそらして、「ダメに決まってんじゃん!」と叫んだ。
「これはねぇ、あたしのお母さんがあたしのために作ってくれたの!
あんたみたいなヤンキーなんかにあげる筋合いはないっ!」
俺に寄越せ! 早く!」
龍生が当たり前のように要求してきたのは、あたしのお弁当に入っている玉子焼き。
お昼休み開始のチャイムと同時に拉致されたあたしは、ひと気のない最上階の階段の踊り場まで無理やり連れて来られて、
嫌々ながら龍生と肩を並べて昼食を食べているのだ。
隣にどっかりと腰を下ろした龍生は、コンビニのパンをむしゃむしゃと頬張っていたけど、
いきなりあたしの弁当を覗き込んできて、玉子焼きをつかみとろうとしたのである。
驚いたあたしはさっと弁当箱を横にそらして、「ダメに決まってんじゃん!」と叫んだ。
「これはねぇ、あたしのお母さんがあたしのために作ってくれたの!
あんたみたいなヤンキーなんかにあげる筋合いはないっ!」