大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「てめー、復唱しやがれ!


お前のモノは俺のモノ!

俺のモノも俺のモノ!!」



「やだっつってんでしょ!」



「あぁん!? 言わねえと弁当ぜんぶ奪っちまうぞ、コラてめー!」



「なにそれ、横暴すぎる!!」



「てめーは子分なんだから当然だろうが、なめてんのかコラ!!」




ひぃぃっ!!


ヤンキーのドス、こわすぎ!!



あたしは仕方なく、


「あたしのものは龍生のもの、龍生のものも龍生のもの………」


と言った。



「よくわかってんじゃねぇか」



龍生が満足げに笑い、あたしの玉子焼きを一つ、指でつまんで口の中に放り込んだ。




「お、うめー!

鞠奈の母ちゃん、あいかわらず料理うめーな」



「なに言ってんのよ………龍生のお母さんも、いつもおいしいハンバーグとかクッキーとか作ってくれてたじゃん。

なんで毎日コンビニなわけ?

お弁当つくってもらえばいいのに」




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