大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「はぁっ!?」




龍生が目を怒らせて、ばっとあたしを睨みつける。




「てめー、縁起でもないこと言ってんじゃねえぞ!!

うちの母ちゃんが死ぬわけねぇだろうが!!

つーか、父ちゃんともめっちゃ仲良しだっつーの!!

離婚だと? ふざけんじゃねぇ!!」



「ひいぃっ、ごっ、ごめんなさい!!

まさかそうなのかと思って、心配しちゃったってだけだってば!」




あたしがびくびくしながら謝ると、龍生は「あぁ?」と少し後ろに下がった。




「………なんだよ、そういうことかよ。

心配、な………心配………」




龍生はぶつぶつ言いながら腕を組んで天井を仰いだ。




「ふん。まぁ、許してやってもいいぞ」



「………そりゃ、どーも」




………なによ。

そんなすぐ引き下がるなんて。


なんか、調子狂うな………。




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