大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「んだと、こら!!

可愛くなってどうすんだよ!!

男にちやほやされてえってことか!!」




「なっ、違うわよ!!

男とか関係ないし!!」




「うそつけ!!

どうせ、彼氏ほしーなーとか思ってんだろうが、ばかやろう!」




うっ、そりゃまあ、花の高校生だし、彼氏ほしいなとか思うけど。



でも、髪を染めたのは、そんなんじゃなくって。


せっかくかわいい制服着れるんだから、髪型もかわいくしたいじゃん!



なんていう繊細で健気な乙女心、この馬鹿ヤンキーに分かるわけないか………。



仕方がないので、反撃のしかたを変えてみる。




「ふうん、てことは龍生は、彼女が欲しくてカッコよくなりたかったから、そんな真っ赤に染めたんだ」




「なっ、ばかやろう!

俺は硬派な男なんだ、女なんか関係ねえ!

男たるもの、カッコよくあるべきなんだよ!!」




龍生が怒鳴りながら睨みをきかせてくる。




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