大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-







「………ちっ。

なんって寝覚めの悪い………」




幼い頃の夢から覚めた瞬間、

あまりの胸くその悪さに、あたしは思わず舌打ちをして、むくりと起きあがった。



朝っぱらからあんな夢を見るなんて、本当に最低最悪だ。


こんなによく晴れた、すごく気持ちのいい朝なのに。


台無しだよ!



おかげさまで、かなーりムカムカしながら、あたしはベッドを降りたんだけど。


クローゼットに掛けてある真新しい制服を見た瞬間、あたしの気持ちは一気に晴れた。




ーーーそうだ。


今日は、待ちに待った初登校の日!



憧れだった可愛い制服を身に纏い、あたしの新しい日々が始まるんだ!




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