大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「………ばかにしてんじゃねえぞ、ばかやろーっ!!」




龍生が怒鳴りちらすのを、 金髪さんとアッシュさんはぎゃははと笑いながら見ていた。



どうやら、この二人は、龍生の友だちらしい。




「あー、マジうけた。

龍生おもしろすぎ」



「それ。飽きねーわー」




涙目になった二人が、笑いを引きずりながらあたしを見た。




「よー、はじめまして」



「俺ら、龍生のダチね。俺は金森」



「俺は灰谷な」



「………どーも」




ぺこりと頭を下げながら、なんて覚えやすい名前、と笑いそうになる。



赤髪の赤川龍生と、金髪の金森さん、そしてアッシュの灰谷さん。




「あっ、今ちょっと笑っただろ、鞠奈ちゃん」




灰谷さんがあたしの顔を覗きこんできた。



その途端に龍生が灰谷さんの胸ぐらをつかむ。




「てめー、灰谷、コラ!!

気安く鞠奈ちゃんとか呼んでんじゃねえぞ!?」




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