大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「そりゃ、本当のことなのかもしれないけどさ………でも、そんなこと言ってたら、友だち失くすよ!?

あんたみたいなヤンキーと仲良くしてくれてるのに、悪口言ったダメでしょ!


金森さんに謝るべき!!」




きっぱりと断言すると、龍生がくっと唇を噛んだ。



それから、ゆっくりと金森さんを振り返る。




「………すまん、金森」




意外にも素直に謝ったので、かなりびっくりする。



それは金森さんと灰谷さんも同じだったようで、一瞬、間を置いてから、ぎゃははと笑い出した。




「おいっ、笑うなばかやろう!」



「無理無理! おもろすぎ!」



「こんにゃろう!!」



「あー、うける!! 腹いてえ!!」




お腹を抱えて笑う二人を鋭く睨みつけ、龍生がくるっと振り向いてあたしを見る。




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