大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
星ヶ丘高校に入学して、龍生とまさかの再会を果たして、あたしは衝撃のあまり、帰宅してすぐにお母さんに報告した。



するとお母さんはあたし以上に驚き、そして興奮したように、




『まさか星高に龍生くんがいるなんて!

なんて運命的なの!?』




とはしゃぎだしたのだ。



まったく、40近いというのに、いつまでたっても乙女なんだから。




そして、龍生からプリンをもらったと言えば、この喜びよう!


勘違いだってば。




「………そんな仲って、なによ。

てゆーか、どんな仲にもなってないし。

ただの幼なじみ、ってゆーか親分と子分だって」




あたしがプリンの空き容器をテーブルに置きながら答えると、お母さんがにやにやと笑う。




「またまたぁ、鞠奈ったら恥ずかしがっちゃって!

特別な仲じゃなければ、何の理由もなくプリンあげたりするわけないじゃないの」



「だーかーらー、特別なんてあるわけないじゃん!

あんな顔恐いヤンキーとどうこうなるとか、考えただけで恐いもん!

てゆーか、プリンはお礼でもらっただけだよ」




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