大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
「はははっ、どうだ分かったか、俺様の強さが!!」
龍生が誇らしげに胸を張って、坊主頭を見下ろす。
坊主頭が悔しげに顔を歪めて、「もう一回勝負させろ!」と怒鳴った。
龍生は「望むところだ、何度でも受けて立ってやる」と答えた。
それから十回、二人は白熱のじゃんけん合戦を繰り広げ、結局、龍生の全戦全勝。
あいこにさえならない。
たしかに、ここまでじゃんけんで勝ち続けるって、すごいな。
「そろそろ諦めやがれ。
お前は何万億年たったって、俺様には勝てねえよ」
セリフだけ聞いたら、なんかちょっとかっこいい感じもするけど。
なんせ、じゃんけんだ。
「………くそおっ!
いつか必ず、お前を倒す!
首洗って待ってろよ!」
坊主頭が捨て台詞を吐いて、仲間と共に、負け犬の遠吠えをしながら立ち去っていった。
「………ねえ、龍生」
白い目を向けてくる人々にガンを飛ばしながら歩く坊主頭たちを見送りながら、あたしは口を開いた。
龍生が誇らしげに胸を張って、坊主頭を見下ろす。
坊主頭が悔しげに顔を歪めて、「もう一回勝負させろ!」と怒鳴った。
龍生は「望むところだ、何度でも受けて立ってやる」と答えた。
それから十回、二人は白熱のじゃんけん合戦を繰り広げ、結局、龍生の全戦全勝。
あいこにさえならない。
たしかに、ここまでじゃんけんで勝ち続けるって、すごいな。
「そろそろ諦めやがれ。
お前は何万億年たったって、俺様には勝てねえよ」
セリフだけ聞いたら、なんかちょっとかっこいい感じもするけど。
なんせ、じゃんけんだ。
「………くそおっ!
いつか必ず、お前を倒す!
首洗って待ってろよ!」
坊主頭が捨て台詞を吐いて、仲間と共に、負け犬の遠吠えをしながら立ち去っていった。
「………ねえ、龍生」
白い目を向けてくる人々にガンを飛ばしながら歩く坊主頭たちを見送りながら、あたしは口を開いた。