幼なじみ物語*番外編
7.幸せな結婚式
三月のよく晴れた日。
俺は小さな式場にいた。
「新郎様、どうぞー」
「あっ、はいっ」
呼ばれ部屋の中に入ると、
真っ白なウエディングドレスに身を包んだ、
麻里がいた。
「翼ー。どう?」
立ち上がって、首をちょこんと傾げながら聞く麻里。
ドレス姿の麻里は、もうキレイなんて言葉では言い表せなくて。
すごく輝いて見えた。
「翼?」
何も言わない俺に、心配そうな麻里。
「な、何も言えねぇ…///」
口を押さえて赤くなる俺に、麻里も照れくさそうに笑った。