幼なじみ物語*番外編


「なんか、同じ名字って照れくさいね」


顔をほんのりピンクに染めて、麻里は言った。


「そうだな。けど、やっぱ嬉しいよな」

「そうだねー」


俺と麻里は、どちらかともなく、手を繋いだ。


今まで、この小さな手で、

すべてを背負ってきた麻里。


これからは俺が一緒だからな?

麻里の背負ってる荷物、俺に半分分けてくれよ。


いや…

半分どころか、全部くれたってかまわない。

俺は麻里が好きだから。


麻里の荷物は、俺の荷物だろ?




< 130 / 140 >

この作品をシェア

pagetop