幼なじみ物語*番外編
「なんか、同じ名字って照れくさいね」
顔をほんのりピンクに染めて、麻里は言った。
「そうだな。けど、やっぱ嬉しいよな」
「そうだねー」
俺と麻里は、どちらかともなく、手を繋いだ。
今まで、この小さな手で、
すべてを背負ってきた麻里。
これからは俺が一緒だからな?
麻里の背負ってる荷物、俺に半分分けてくれよ。
いや…
半分どころか、全部くれたってかまわない。
俺は麻里が好きだから。
麻里の荷物は、俺の荷物だろ?