幼なじみ物語*番外編
親父の言葉が、胸に染みた。
「ありがと、親父」
微笑みながら親父に返すと、麻里も笑った。
親父も安心したように笑った。
「麻里ちゃん、はい、健ちゃん」
母ちゃんが、抱いていた健を麻里に渡す。
健はどうやら疲れて寝てしまったみたい。
「じゃ。たまには顔見せに帰ってこいよ」
「うん、分かってる」
親父たちは、家へと帰っていった。
俺は麻里と、部屋へとあがる。
健をベッドに寝かせて、俺たちも寝室にこもった。