幼なじみ物語*番外編


「ていうか麻里、電車いいのか?」

「あ、そうだよ! 隼多に付き合ってる場合じゃなかったんだ」


麻里はまだカバンにつめていなかった教科書類を、急いで詰め始めた。

ったく、準備してから声かけろよな。


「麻里。俺チャリ取ってくっから」

「あっ、うんっ。じゃあ校門で!」


俺は慌てる麻里を横目に、教室を出た。

本人は頑張ってるのに、なかなか作業の進んでない麻里が、

なんだかおかしくて。

思わず歩きながら笑ってしまった。




< 23 / 140 >

この作品をシェア

pagetop