幼なじみ物語*番外編
それから、図書室、美術室、音楽室とまわり、
1年1組の教室に向かった。
その間ずっと、麻里は無言で。
普段ならニコニコ笑ってうるさいくらいなのに。
多分この胸のドキドキはきっと、普段の麻里がいないからだ。
きっとそう。
自分に言い聞かせながら、教室のドアを開けた。
「………あれ?」
そこにはクラスのやつらがいるはずなのに。
誰もいなくて、俺と麻里は焦るばかり。
その時。
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