幼なじみ物語*番外編


それから、図書室、美術室、音楽室とまわり、

1年1組の教室に向かった。


その間ずっと、麻里は無言で。

普段ならニコニコ笑ってうるさいくらいなのに。

多分この胸のドキドキはきっと、普段の麻里がいないからだ。

きっとそう。


自分に言い聞かせながら、教室のドアを開けた。


「………あれ?」


そこにはクラスのやつらがいるはずなのに。

誰もいなくて、俺と麻里は焦るばかり。

その時。




< 39 / 140 >

この作品をシェア

pagetop