催涙雨。
七夕
小さな光さえ届かない
真っ暗な海の底。
息が苦しい。
私はどうしてこんなところに
いるのだろう。
「…まだ起きないのかな」
誰の声?
「大丈夫、必ず帰ってくるさ」
誰だろう。
『んっ…』
「麗…!!」
『…る、な…?ゆー…くん、?』
ぎゅっ…
抱きついてきた2人。
『わ!わ!危ないよ〜…』
瑠奈「あ、ナースコール」
思い出したように言った瑠奈。
それからすぐ、看護師さんが来た。
「おはよう((ニコッ
気分はどうかしら?」
微笑みながら、
そう優しく訪ねてくれた。
『あ、全然大丈夫です!』
「そう!ならよかったわ((ニコッ
でも念のため検査を受けましょうね」
『はぁーい…』
不貞腐れながら返事した私に
よしよし、と頭を撫でてくれた。