催涙雨。
星夜「麗はさ、警戒心とかないの?」
『何それ』
星夜「んー…男と2人とか
なんも気にしないの?」
『何も考えてなかった』
星夜「そっか。俺以外には
気をつけろよ」
私は頷く。
星夜「んで、どうした」
『デリカシーの無い人ね』
星夜「うるせ。で?」
私はこうやって
土足で入ってきてくれる人を
待っていたのかもしれない。
上辺だけで
ガラスみたいに大切に
扱われるよりも
檻を壊して無理やり
連れ出してくれるような人を。