【完】俺のカノジョは生徒会長
「あー、おもしろかった! 」
どうやらご満悦の紗良。
もう暗くなっちまったから送ると言ったが、紗良は頑なに拒んだ。
「それは大丈夫。駅まで迎えに来てくれるし…」
きっと俺と親を会わせたくないのだろう。あまり無理を言うのも悪いと思い、そこで紗良とは別れた。
と、思ったけど、俺は振り返って紗良を呼んだ。
「何ー? 」
「夏祭り、一緒に行こーぜ」
「いいよー」
「じゃあ夕方6時に夕陽ヶ丘公園な」
「分かった」
俺は不良であるということ以外で、紗良を困らせる気はない。
だけど…紗良にもっと頼ってもらいたいと思った。