【完】俺のカノジョは生徒会長





♪ピーヒャラピーヒャラー





祭りばやしが聴こえてくる。




人でごった返す出店の中を、俺は紗良の手を引きながら進んだ。


たこ焼き、焼きそば、りんご飴…。


いろいろな食べ物の匂いが混ざって、祭りの匂いになる。


「紗良、なに食いたい? 」
「んー、わたあめ? 」


何故か語尾についたはてなマークに俺は吹き出した。


「なっ、なによぉー」
「ははっ、わりぃ、わりぃ。だってなんでそこ、疑問形なんだよ」
「んー、なんとなく? 」
「ほら、また疑問形」
「もー、いいでしょっ! 別にっ! 」
「あー、分かった分かった。よし、わたあめ買いに行くぞ」
「うんっ! 」





紗良は頷いて俺を見上げた。
そんな紗良に俺は微笑んで、もう一度歩き出した。




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