【完】俺のカノジョは生徒会長
21時間目 アピール開始
次の日、俺は校門で紗良と遭遇した。
「…はよ」
そんで紗良の目をみて挨拶をしてみた。
紗良はすごく驚いた顔をしていたけど、すぐにふわっと笑って言った。
「おはよう、神田くん」
……あぁ、会長になっちゃったんだな。
挨拶を返してくれたときの、あのふわっとした笑みも、紗良が優等生であるときの顔だ。
俺といるときはもっと、無邪気に笑ってた。
って、そんな些細なことでへこたれてられっか!
そう、俺自身に渇を入れると顔をあげて、歩き出した。