【完】俺のカノジョは生徒会長
「え、嘘でしょ」
「なんでー」
「あいつらって…」
様々な声が体育館中を飛び交う。
俺だってそれに参加したい気分だ。
ったく、面倒事増やすなよ。
そうは思っても、顔がにやけていく。
そっか、俺紗良に頼られて嬉しいんだ。
あー、後で紗良になんでこんなこと言ったのか聞かなきゃな。
当の本人は何食わぬ顔で蒔田にマイクを渡すと、さっさと下段した。
残された蒔田はマイク片手にあたふたしている。
ようやく絞り出した一言は
「し、静かにしてくださ~い」
だった。