【完】俺のカノジョは生徒会長

「雷どーしたの? 私のクラスに来るなんて、めずらしーね」
「ああ、まあな」

俺はまっすぐに俺を見つめる紗良から逃れたくて、フェンスに寄りかかった。

「あのな、紗良…」

緊張で声が震える。


震えるな俺。言うんだ俺。

「紗良…」

紗良はなにも言わずに待ってくれる。


だから俺は、言い切った。









「俺と…別れてほしい」
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